ごあいさつ

 四国は、日本列島を構成する主な4つの島の中で最も小さい島です。しかし、西は九州、北は中国、東は関西の各地方と南は太平洋に囲まれ、四国四県のレベルでみても、歴史、文化、風土など、それぞれに特有で多様性に満ちています。
 LS四国は、環境省の「地域循環共生圏」構想を基盤として、この多様性を背景に、四国を益々元気で豊かで持続可能な地域にするために、会員・関係者のみなさまと共に、活動を続けています。
 循環の原動力は何か。それは、まさに、地域と地域の様々な違い。違いがあるからこそ、「こと」や「もの」は循環します。全く同じであれば、循環させる必要はありません。ここに四国の底力が秘められているのです。
 「地域循環共生圏」、これからも試行錯誤を繰り返しながら、その姿を探っていきたいと思っています。一緒に活動しませんか。

鳴門教育大学名誉教授、高知学園大学学長 近森憲助

ごあいさつ

 2015年、パリ協定とSDGsの採択から、世界は大きく方向転換しました。
 しかし、SDGsは遠い外国の話ではありません。地方こそがその最前線です。疲弊する経済、高齢化する社会、荒廃する自然、激化する気象災害。地方は危機に直面しています。一方で、地方にとってSDGsはチャンスでもあります。持続可能性の視点から、それぞれの地域にある自然・文化、「わざ(技/業)」などの価値が再発見され、新たなビジネスが生まれています。金融の世界でも、持続可能なビジネスを後押しする取組(ESG金融)が急速に広がっています。
 地域の強み(固有資源)を賢く使い、弱み(課題)を解決し、その地域ならではの「ローカルSDGs(地域循環共生圏)」を実現する。そうして自立した地域が互いに支え合う。
 「LS四国」は、このような魅力ある地域を四国各地で創っていくために、産学官金民のあらゆる関係者が学び合い、支え合う場です。
 ご参加を心よりお待ちしております。

 環境省中国四国地方環境事務所長 上田(カミタ)健二