環境課題と地域課題を同時解決!
脱炭素分野(カーボンニュートラル)、資源循環分野(サーキュラーエコノミー)の2つのCをキーワードに、地域脱炭素に取り組みたい地方公共団体と、脱炭素に関する豊富な経験等を有する民間事業者との間で人的ネットワークを構築し、地域脱炭素を推進していくことを目的としたネットワーキングイベントを四国経済連合会と共に1月30日に開催しました。

当日は、脱炭素に取り組んでいる地方公共団体19団体と企業63社等、四国内外から212名が参加しました。
また、プログラムとして基調講演(2本)とブース出展者と参加者による交流を目的としたネットワーキングタイムを実施しました。ここでは、各、基調講演およびネットワーキングタイムの概要を下記のとおり報告します。

基調講演1
東京都環境局 気候変動対策部環境都市づくり課
「2030年カーボンハーフ実現に向けた東京都の取組について~建築物環境報告書制度の概要~」
概要
東京都環境局 気候変動対策部環境都市づくり課より、東京都におけるカーボンハーフ実現をめざした建築物環境報告制度について発表いただきました。東京都の住宅における脱炭素の取組について、誰を対象にどのような施策を進めてきたのか、どのような補助制度を用意したのか、普及啓発方法などを紹介いただきました。
参加者からは、「ちょうど聞きたい内容だった」「カーボンニュートラルの実現の手段として大変参考になった」「制度の組み立てやその背景となる調査・調整など大変参考になりました」「太陽光パネルの設置について、設置の推進だけでなく、パネル廃棄時のリサイクルも含めた制度作りが行われていることに感心しました」といった感想がありました。


基調講演2
住友化学株式会社 炭素資源循環事業化推進室
「住友化学の炭素循環をめぐる挑戦」
概要
住友化学株式会社 炭素資源循環事業化推進室より、企業活動で生じる様々な素材に関するリサイクルについて企業の考え方や取組を発表いただきました。自分たちができることは何かを理解し、ネットワークを作りながらリサイクルを進めた経験や、その時に感じた課題などを紹介いただきました。
参加者からは、「具体的にデメリット含めて話していただき興味が湧いた」「プラ循環の民間事業者の最新の取り組みを知ることから、行政としてできることを考えるきっかけとなりました」「身近な企業の取り組みについて紹介頂けたので参考になった。また、今後についても土壌さえ整えば実施可能だと感じた。今後は、行政のフォローまたはスポンサーの募集など事業化出来る物が増えるような機会になれば良いと感じた」といった感想がありました。


ネットワーキングタイム


概要
基調講演の後、24の事業者等が自らの技術、商品、ノウハウ等を紹介し、ブースを訪れた各事業者や自治体と1対1で情報交換等の対話をおこないました。参加者からは、「お話をしてみたい企業が参加していて、ちょうど良い機会になりました」「通常、なかなか話を聞く機会がない事業者の話を聞くことができた点が良かった。また、新規に取り組んでいる事業等の話を聞くことができて大変参考になりました」「それぞれの事業者が取り組まれている内容を知ることが出来たため、今後協業していくとより面白くなるのではないかと思いました」といった感想が得られました。


アンケート結果を確認したところ、8割近くの参加者が「大変満足」「満足」と回答をいただくことができました。また、今後の面談の発展性についても55%の方が、面談への発展性を感じていました。一方で、少し時間が短かった・物足りなかったといった意見もいただいたので、次回以降はより多くの皆さまが交流できるような形にしたいと思います。