2050年カーボンニュートラルの実現に向けては、一人ひとりのライフスタイルを脱炭素型へと転換していくことが重要です。環境省では、衣食住・移動・買物など日常生活における脱炭素行動と暮らしのメリットを「ゼロカーボンアクション30」として取りまとめ、COOL CHOICEの中で紹介しています。
2005年度から提唱している「ウォームビズ」(過度な暖房に頼らず様々な工夫をして冬を快適に過ごすライフスタイル)についても、このアクションの1つとして、今年度も推進していきます。コロナ禍での働き方の多様化の進展、季節外れの寒暖、地域による気候の違い等を踏まえ、今年度からは、「クールビズ」と同様、全国一律の実施期間の設定を行うことはせず、個々の事情に応じた、多様で柔軟な働き方にも資する省エネ・省CO2対策として呼び掛けていきます。
また、一般社団法人日本百貨店協会、日本チェーンストア協会、一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会も連携し、各会員企業の店舗において、暖かく快適に過ごすためのアイテムやアイデアの提案など、ウォームビズの取組を推進していきます。
1.概 要
環境省では、地球温暖化対策のため、2005年の冬から、過度な暖房に頼らず様々な工夫をして冬を快適に過ごすライフスタイル「ウォームビズ」を提唱してきました。
今年度も、各地域の状況や日々の気温、個人の体調、暑さ寒さの感じ方、室内での温度差等に応じた柔軟な服装の選択ができるような環境を醸成するとともに、暖房時の室温(目安として20℃)の適正管理等を行うことにより、一人ひとりが、個々の事情に応じて、快適で働きやすい服装で業務を行っていただくことなどを呼び掛けていきます。
また、昨年の2050年カーボンニュートラル宣言を受けて設置された「国・地方脱炭素実現会議」において、今年6月に取りまとめられた「地域脱炭素ロードマップ」では、衣食住・移動・買物など日常生活における脱炭素行動と暮らしのメリットを「ゼロカーボンアクション30」として整理しており、その1つとしても推進していきます。
○ ウォームビズサイト
ウォームビズの具体的な取組については、下記サイトを参照ください。
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/warmbiz/
(参考)「ゼロカーボンアクション30」について
「地域脱炭素ロードマップ」の別添4として取りまとめた、日常生活における脱炭素への取組、「ゼロカーボンアクション30」を紹介するサイトを立ち上げましたので、多くの方に御覧いただければ幸いです。
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/topics/20210826-01.html
2.各種団体との連携について
一般社団法人日本百貨店協会、日本チェーンストア協会及び一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会では、「ウォームビズ」について以下の取組を行う予定であり、環境省としてもこれらの取組と連携して国民へ呼び掛けてまいります。
(1)一般社団法人日本百貨店協会での取組
日本百貨店協会では、脱炭素社会の構築に向け、地球温暖化対策・節電対策に貢献するためウォームビズに取り組み、積極的な外気の取り入れ等により空調管理を行います。
店内では、冬を心地よく過ごすため、暖かく楽しく快適なアイテムやアイデア、役立つ節電グッズを衣・食・住の売場にて御提案しています。
(2)日本チェーンストア協会での取組
日本チェーンストア協会では、環境対策、節電対策の双方に貢献するためウォームビズに協力し、会員企業においては店舗内の室温を適正に管理します。
また、お客様に体が温かくなる料理や食材の提案等による暖房の使用低減のほか、家庭での団らんや保温効果の高い服装による暖房の設定見直し等の提案を行うなど、ライフスタイルの変革によるウォームビズの周知に取り組みます。
(3)一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会での取組
日本フランチャイズチェーン協会では、省エネを始めとする地球温暖化防止に貢献するため会員企業に対して、ウォームビズの取組を呼び掛けています。
会員企業では”店内を適正温度に設定”するとともに、お客様に対して”あたたまる商品”の販売を行う等、各企業がそれぞれの取組を行います。
3.普及啓発用ポスター等の公開について
普及啓発用ポスターを以下URLにて公開しています。
http://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/tool.html
○ 普及啓発用ポスター(例)
4.家庭のCO2排出量等を簡易に推計できる各種ツールについて
環境省では、家庭のCO2排出量等を簡易に推計できるツールを公開しています。新型コロナウイルスの感染の再拡大防止のための対応として、自宅で過ごす時間が長くなったこのタイミングで、パソコンやスマートフォンで、家庭の電気・ガス使用量やCO2排出量、家電の省エネ性能を確認してみてはいかがでしょうか。
○ 省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」
家電を買い換える際に、購入予定製品(新)と使用中の製品(旧)の情報を入力することで、新旧製品の年間の消費電力量・電気代・CO2排出量の比較が簡単にできるツールを公開しています。
http://ondankataisaku.env.go.jp/shinkyusan/
○ うちエコ診断のワンポイントアドバイス・ツール
電気・ガス料金等の情報から各家庭のCO2排出量を簡単にチェックできるツールを公開しています。改善のためのアクションや、それを実施した場合の光熱費の節約やCO2削減の効果も同時に確認できます。
https://www.uchieco-shindan.jp/jushin/check.php
5.(参考)各月の平均最高気温・最低気温(過去5年間平均)
人それぞれ寒さの感じ方は違って、10月や4月でも肌寒いと感じる日はあります。毎日の天気予報にも注意しながら、気候に合わせた服装で暖かく快適に過ごしましょう。
連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課脱炭素ライフスタイル推進室
- 代表03-3581-3351
- 直通03-5521-8341
- 室長岩山 政史(内線 6725)
- 室長補佐武藤 文(内線 7740)
- 主査野副 友里(内線 7397)
- 担当齋藤 卓巳(内線 6763)
【詳細】
ホーム > 報道・広報 > 報道発表資料 令和3年度 ウォームビズについて
http://www.env.go.jp/press/110136.html