世界的にプラスチックに係る資源循環政策が強化される中、資源循環にいち早く着目してきた日本にとって、優れた環境技術は環境配慮型製品の国際展開にとって大きな強みとなります。2021年6月には「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(略して「プラスチック資源循環法」)が公布され、プラスチック資源循環の取組がより一層加速していくことが期待されます。
そこで、製品及びサービスの海外展開に関心がある国内の企業及びステークホルダーに対する情報支援を目的に、オンライン国際セミナー「世界のグリーン公共調達と環境ラベルの最新動向」(日英同時通訳)を令和3年11月25日(木)、同年12月2日(木)の2日間にわたり開催します。
1.国際セミナーの概要
世界的な環境意識の高まりを受け、国や公的機関が率先して環境配慮型製品を購入し、グリーン市場の誘導を図る「グリーン公共調達(GPP)」が世界的に拡大しており、GPPを新たに導入しようとする新興国に対しては、国連環境計画(UNEP)を始めとする多くの国際機関が技術協力等の支援を行っています。そして各国のGPPでは、調達の目安として環境ラベルが広く活用されています。特にEUでは、再生材料の使用促進や省資源、廃棄物の発生抑制、再使用、製品設計や修理可能性の向上による製品の長寿命化など資源循環を促進するサーキュラー・エコノミー・アクションプランが2015年に公表され、GPPが重要施策の一つとして位置付けられました。また、プラスチック廃棄量の増加や海洋プラスチックごみ問題を背景としたプラスチックの規制強化がGPPにも反映される可能性が指摘されるなど、国際市場への影響が注目されています。2020年に公表された新しいサーキュラー・エコノミー・アクションプランでは、ISO14024に則ったタイプⅠ環境ラベル「EUエコラベル」に再生可能な素材や再生材料に関する基準を盛り込むことが明記されており、同様の取組がEU加盟国のタイプⅠ環境ラベル制度にも波及することが予想されます。
本セミナーでは上述の背景を踏まえ、「GPP/環境ラベルとプラスチック資源循環」をサブテーマとし、サーキュラー・エコノミー・アクションプランやEUエコラベルを所管する欧州委員会(EC)のほか、IT機器を対象としたスウェーデンのタイプⅠ環境ラベル「TCO Certified」を運営するTCO Development、そしてドイツのタイプⅠ環境ラベル「ブルーエンジェル」を所管する連邦環境庁(UBA)の海外専門家より、各国の最新動向を詳しく解説していただきます。さらに、日本国内の専門家よりプラスチック資源循環政策を取り巻く日本やEUの環境政策について講演いただきます。
2.日程、プログラム
(1)オンラインセミナー1日目
日時 :令和3年11月25日(木)15:30~17:30
会場 :オンライン方式(ビデオウェビナー使用)
プログラム:
15:30-15:40 開会挨拶
15:40-16:30 [基調講演]
「サーキュラー・エコノミーとプラスチック資源循環」(仮)(約50分)
梅田 靖 氏(東京大学大学院 工学系研究科 人工物工学研究センター 教授)
16:30-17:00 [講演①]
「ドイツのプラスチック資源循環政策とグリーン公共調達、環境ラベル」(仮)(約30分)
Mr. Kerim Zaidi(ドイツ連邦環境庁(UBA))
17:00-17:30 [海外専門家との意見交換会]
梅田 靖 氏(東京大学大学院 工学系研究科 人工物工学研究センター 教授)
Mr. Kerim Zaidi(ドイツ連邦環境庁(UBA))
17:30 閉会
※ 備考: 日本語同時通訳あり
(2)オンラインセミナー2日目
日時 :令和3年12月2日(木)15:30~17:30
会場 :オンライン方式(ビデオウェビナー使用)
プログラム:
15:30-15:40 開会挨拶
15:40-16:20 [講演①]
「EUのプラスチック資源循環政策とグリーン公共調達、環境ラベル」(仮)(約40分)
Mr. Bernad Beltran David(欧州委員会(EC))
16:20-17:00 [講演②]
「スウェーデンのプラスチック資源循環政策とグリーン公共調達、環境ラベルの最新動向」(仮)(約40分)
Mr. Niclas Rydell(TCO Development)
17:00-17:30 [海外専門家との意見交換会]
Mr. Bernad Beltran David(欧州委員会(EC))
Mr. Niclas Rydell(TCO Development)
17:30 閉会
備考: 日本語同時通訳あり
※ プログラムは予告なく変更される場合があります。
プログラム等は、以下のウェブサイトより御覧いただけます。https://www.ecomark.jp/info/event/seminar_20211125.html
3.参加申込み
参加料無料、事前申込制(定員500名)となっております。
参加を御希望の方は、以下ウェブサイトにある参加申込フォームからお申し込みください。
<https://www.ecomark.jp/info/event/seminar_20211125.html>
御氏名、御所属、電話番号及び電子メールアドレスを明記の上、下記の(公財)日本環境協会 エコマーク事務局 事業推進課宛てに送信してください。
※ 申込受付が完了次第、「申込受付」のメールを返信いたします。ビデオウェビナーのURLは、開催日の前日までに御登録いただいたメールアドレスに送信します。
※ 参加申込みは、定員に達し次第締め切らせていただきますので、予め御了承ください。
4.個人情報の取扱いについて
お申し込みいただいた方の個人情報は、本セミナー運営における業務の目的に利用し、法令等に基づく場合を除き、第三者への提供はいたしません。利用目的終了後、適切な方法で廃棄いたします。
5.主催
環境省(運営:(公財)日本環境協会)
【お問合せ】
(公財)日本環境協会 エコマーク事務局 事業推進課
電話:03-5829-6286 FAX: 03-5829-6281 E-mail:seminar_office@ecomark.jp
【詳細】
ホーム > 報道・広報 > 報道発表資料 > オンラインセミナー「世界のグリーン公共調達と環境ラベルの最新動向」の開催について
http://www.env.go.jp/press/110169.html